走行中に警告灯が点灯&エンジン停止のおそれ……メルセデス・ベンツ7車種約11,000台をリコール
メルセデス・ベンツ日本は、7車種の車枠に不具合が発覚したことを受け、2023年2月9日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2011年11月1日から2020年1月6日に輸入された計11,387台。
今回リコール対象となるのは、2011年11月1日~2020年1月6日に輸入されたメルセデス・ベンツML350、GLE350d 4MATIC、GLE350d 4MATIC クーペ、メルセデスAMG GLE43 4M、メルセデスAMG GLE43 4M C、メルセデスAMG GLE63S 4M、メルセデスAMG GLE63S 4M Cの7車種11,387台。
不具合の部位は、車枠(シーリング)。後部車枠において、設計公差が不適切および製造誤差が大きいため、リアゲート周り等の水密性が不足しているものがある。そのため、走行時等の車枠のひずみにより雨水が少量ずつ荷室内に浸入。
雨水の浸入が繰り返されることにより、スペアタイヤの格納室がやがて浸水し、近傍にある燃料ポンプコントロールユニット内にも水分が浸入することで、最悪の場合、走行中に警告灯の点灯と共にエンジンが停止するおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は8件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のスペアタイヤの格納室を点検し、ドレインプラグを装着。既に浸水している場合は、燃料ポンプコントロールユニットを新品に交換する。また、使用者にはダイレクトメールで連絡を行うという。