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TECHNOLOGY

自動運転EV開発のチューリング、AI技術による信号機の認識アルゴリズムを開発

AI技術による信号機の高精度識別モデルの開発に着手

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自動運転EV開発のチューリング、AI技術による信号機の認識アルゴリズムを開発

完全自動運転車の開発に取り組むTuring(チューリング)が、自社開発のAI技術を用いた認識技術の開発中。センサー機器に依存しない形で、カメラから入手する画像による信号機の認識技術の開発に着手している。

2023年1月17日、完全自動運転車の開発に取り組むチューリングは、信号機の高精度識別モデルの開発に着手したことを発表した。

同社はこれまでに約1000時間分におよぶ走行データを取得し、データベースを構築してきた。このデータベースと自社開発のAI技術を用いることで、センサー機器に依存せずカメラから入手する画像による信号機の認識技術の開発を進める。

信号機をカメラ画像で認識するチャレンジ

自動運転では、信号機を確実に認識したうえで周囲の状況を総合的に判断して車体を制御し、安全かつ快適な走行を実現する必要がある。チューリングが目指すカメラによる画像認識では、さまざまな課題がある。

1.本物の信号機を見分ける能力
2.複数の信号機を同時に検出した場合、どの信号機に従うべきか
3.ハードウェアの事情
4.信号機の複雑性と多様性

信号機の認識・識別のためにLiDARなどの追加のセンサー機器や、道路インフラ機器を設置することも検討された。しかし、コストアップに繋がることと、地域地域インフラに左右されない走行を目指すことから、チューリングはカメラによる画像認識にこだわっている。

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