突然のエンジン停止や再始動不能、火災発生のおそれも。三菱「ふそうスーパーグレート」約4万台をリコール
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、エンジンハーネスの組付けが不適切なため、突然のエンジン停止や再始動不能に至り、最悪の場合、火災発生のおそれがあるとして、2023年6月22日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年3月24日~2022年11月11日に製造された41,134台。
不具合の箇所は原動機(エンジンハーネス)。6R20型エンジンを搭載した大型トラックにおいて、エンジンハーネスの組付けが不適切なため、当該ハーネスとハーネス固定用のブラケットが強く接触した状態のものがある。そのため、エンジン振動によって当該ハーネスのブラケット接触部が摩耗して損傷すると、突然のエンジン停止やエンジン再始動不能に至り、最悪の場合、当該部がショートした際のアークによって火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が53件発生、軽傷の事故が1件、火災事故が6件起きている。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジンハーネスの分岐部を点検し、損傷が認められない場合は、当該ハーネスとハーネス固定用ブラケットの間に干渉防止用のゴム板を追加する。また、損傷が認められた場合は、当該ハーネスを対策品に交換するという。
使用者にはダイレクトメールで通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。