制動装置のトラブル。ホンダ「アコード」7,050台の改善対策届を提出
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HONDA AUTOMOBILE(THAILAND)は、制動装置の製造工程が不適切であったことにより不具合が発生しているとして、2023年3月31日、国土交通省に改善対策届を提出した。改善対象車は、2019年12月18日〜2022年9月15日までに製造された7,050台。
不具合の部位は制動装置(ブレーキ・オペレーティング・シミュレーター)。
電動サーボブレーキシステムのブレーキ・オペレーティング・シミュレーターにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサー内に浸入することがある。使用過程で当該センサー内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となる場合がある。警告灯が点灯するとともに、フェールセーフが作動しブレーキペダルの操作力が増大する恐れがあるとのこと。
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これまでに不具合は5件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。改善対策として、全車両のブレーキ・オペレーティング・シミュレーターの圧力センサー出力値を点検する。基準を外れるものは、同シミュレーターを対策品と交換する。使用者には、ダイレクトメール等で通知するという。