安全運転管理テレマティクスサービスの法人向け新商品「Offseg」を発売...デンソーテン
デンソーテン（本社：兵庫県神戸市）は、通信型ドライブレコーダーを活用した法人向け安全運転管理テレマティクスサービスの新商品「Offseg（オフセグ）」（※1）を2023年6月に発売する。
「Offseg」は、ドライブレコーダーのカメラ映像から、一時不停止や速度超過など人的事故要因の約7割（※2）にあたる12の危険シーンを、AIが自動で検出する（※3）法人向け安全運転管理テレマティクスサービス。そのうちの、信号無視（※4）や脇見運転など6つのシーンはリアルタイムで検出し、ドライバーへの警告を行うという。
個々のドライバーの運転傾向に応じたeラーニング用の教育資料作成や運転診断を自動化し、安全運転管理や教育を行う管理者の業務効率化をサポートする。今後施行予定のアルコールチェック義務化への対応に備え、他社アルコール検知システムとの連携をソフトウェアのバージョンアップで対応する予定だとしている。
Offsegの主な特長
1．AIが事故リスクのある12シーンを検出
＊音声通知については運転終了時、もしくは赤信号待ちなどの一時停止時に通知
＊バック時安全確認については車速パルス信号接続、リバース信号接続時のみ検知可能
AIを活用し、一時不停止や速度超過、逆走、車間距離不足など人的事故要因の約7割にあたる12の危険シーンを自動で検出する（※5）。クラウド上のAIに加え、今回新たに車載器にエッジAIを搭載。信号無視や脇見運転など6つのシーンについては、運転中にリアルタイムで検出・警告が可能になった。
車載器からドライバーへ警告音や画像、音声などで注意喚起することにより事故の低減に貢献する。管理者にはメールで通知するため、危険シーンを簡単に把握できるという。
2．安全運転管理のDX化
システムによる自動化で、なるべく人の手を介さない安全運転管理が可能。検出された危険シーンからAIがドライバーの運転傾向を分析し、eラーニング用教育資料を自動で作成・配信する。ドライバーはWEBアプリを通して、自身の運転診断結果や運転傾向を反映した安全運転指導を確認し、振り返りを行う。個々のドライバーに対応したサポートが可能となり、安全運転意識の維持に役立てることができる。
3．ドライバーを見守る新たな通信型ドライブレコーダーユニット
ドライバーの視界を妨げにくい2カメラ一体型の小型ユニットにより、フルHD200万画素で約360度の広範囲を撮影する。オプション設定のリアカメラを追加で取り付けることで、追突や後退時の衝突など後方で起きたトラブルも記録できる。
開発背景
企業にとって交通事故は、経済的な損失だけでなく社会的な信用失墜など事業機会損失にもつながる。2022年10月より道路交通法が改正され、安全運転管理者に関する規定が整備されたことで、近年は様々な企業で安全運転管理への意識が高まっている。
デンソーテンは2005年からタクシーやバス、トラック、一般企業向けに、運行管理者や車両管理者の効率的な運用をサポートするドライブレコーダーや分析ツールを開発してきた。これまで蓄積してきたノウハウや映像データ、最新の高性能エッジAIとクラウドを組み合わせ、営業車やサービス車などを保有する一般企業を対象に、交通事故の未然防止や効率的な安全運転管理を支援するサービスを提供するという。
※1：Offsegは、社有車のトラブル／事故／ムダ“をふせぐ”というコンセプトから誕生した
※2：（財）交通事故総合分析センター（ITARDA）「令和3年版交通事故統計表データ」より、人的事故要因のうちOffsegで検出できる12の危険シーンが占める割合
※3：検出対象となる運転行動であっても状況によっては検出できない場合がある
※4：信号無視の画像認識技術については、以下プレスリリースを参照
※5：車間距離不足、信号無視については、車速パルス信号接続が無い場合は検知できない。なお、今後のソフトウェアバージョンアップで、車速パルス信号接続無しでも検知できるようになる予定。
