電気配線の配索設計が不適切。メルセデス・ ベンツ「G350d」など計15,705台をリコール
メルセデス・ ベンツ日本は、G350dなど4車種の電気配線の配索設計が不適切なことにより、最悪の場合、事故に至るおそれがあるとして、2023年5月11日、国土交通大臣にリコールを届け出た。リコール台数は、2018年8月6日~2022年10月24日に輸入された15,705台。
今回リコールの対象となるのは、2018年8月6日~2022年10月24日に輸入された、G350d、G400d、G550、メルセデスAMGG63の4車種15,705台。
不具合の部分は電気配線(コネクタ配線)。フロントアクスルの電気配線において、配索設計が不適切なため、補助オイルクーラまたは補助ラジエータと干渉しているものがある。そのため、被覆が摩耗して配線が露出することで短絡が発生。警告灯の点灯と共にABSやESP(横滑り防止装置)の制御が停止することで制動距離が増加し、最悪の場合、事故に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合や事故は発生していない。ドイツ本社からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の配線点検を行い、保護スリーブを装着する。その際、配線に損傷がある場合は新品に交換する。また、使用者にはダイレクトメール等で通知するという。