排出ガスが基準値を満たさないおそれ。トヨタ「ハイエース」など2車種約39,000台をリコール
トヨタは、ハイエースなど2車種の排出ガス防止装置の尿素SCRシステムにおいて、尿素水配管のヒータ用配線の加工および固定が不適切であることにより、排出ガスが基準値を満たさないおそれがあるとして、2023年5月25日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年9月13日~2022年7月7日に製造された39,010台。
今回リコールの対象となるのは、2021年9月13日~2022年7月7日に製造された、ハイエース、ボンゴブローニイバンの2車種39,010台に加え、2017年12月5日~2020年11月30日に交換修理用部品として出荷し、組付けられた可能があるハイエース、レジアスエースの2車種14台。さらに、2021年9月1日~2022年10月4日に交換修理用部品として出荷し、組付けられた可能性がある車両が特定できない計81個のヒータ配線付き尿素水配管。
不具合の箇所は、排出ガス防止装置(ヒータ配線付き尿素水配管)。排出ガス防止装置の尿素SCRシステムにおいて、尿素水配管のヒータ用配線の加工および固定が不適切なため、走行時の振動等により当該配線が断線することがある。そのため、警告灯が点灯し、尿素SCRシステムが停止。排出ガスが基準値を満たさないおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は20件発生しているが、事故は発生していない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のヒータ配線付き尿素水配管を対策品に交換する。また、使用者にダイレクトメールで通知するほか、日整連発行の機関誌・各社ホームページに掲載するという。