三菱自動車、欧州市場向け新型「コルト」発表。9年ぶりの復活へ
三菱自動車の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは6月9日、欧州市場向けの新型コンパクトハッチバック「コルト」を発表した。
「コルト」は、三菱自動車が乗用車で初めて採用したペットネームで、数世代にわたって国内外で販売。欧州では1978年から2014年にかけて120万台以上販売された。
今回、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受け、アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用した5ドアコンパクトハッチバックの新型コルトとして、9年ぶりに欧州市場で再投入する。
デザインは、欧州の街並みに映える力強くスポーティな外観が特長。フロントには、三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」の要素を取り入れた、両サイドに広がる勢いを表現したグリルを採用した。
上部にスリムなフルLEDヘッドライト、下部にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることで、シャープな表情に仕上げている。リヤではワイド感を強調するバンパーにより、スポーティで安定感のあるデザインを実現した。
パワートレインは、環境に配慮したハイブリッド(HEV)モデルとガソリンエンジンモデルを設定。HEVモデルでは1.6Lガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせた。
ガソリンエンジンモデルでは1.0Lガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション、1.0Lガソリンエンジンと5速マニュアルトランスミッションの組み合わせを設定している。
室内には、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置。7インチと9.3インチ(※)のディスプレイから、走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作可能。
走行モードは「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つから選択できる。BOSEプレミアムサウンドシステム(※)によって、ドライブ中も臨場感のあるオーディオ体験を楽しめる。
先進安全装備も強化。全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールシステム(ACC)、 車線逸脱防止支援機能(LDP)、駐車支援システム、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)、車線逸脱警報システム(LDW)、オートマチックハイビーム(AHB)、標識認識システム(TSR)、後側方車両検知警報システム(BSW)、後退時交差車両検知警報システム(RCTA)を搭載する。
トルコのルノー社ブルサ工場で生産。三菱自動車の販売ネットワークを通じて、10月から欧州で販売開始する予定。
※グレード別装備