前輪緩衝装置のロアアームに亀裂。トヨタ「ヤリス」など3車種約59万台をリコール
トヨタ自動車は、前輪緩衝装置のロアアームに亀裂が生じているものがあり、亀裂が進展するとボールジョイントが脱落して走行安定性を損なうおそれがあるとして、2023年6月23日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年12月11日～2023年5月9日に製造された59万4,140台。
今回リコールの対象となるのは、2019年12月11日～2023年5月9日に製造された、トヨタ ヤリス、トヨタ アクア、トヨタ シエンタの3車種59万4,140台。
不具合の部位は緩衝装置（ロアアーム）。前輪緩衝装置のロアアームにおいて、ボールジョイント取付部の製造が不適切なため、亀裂が生じているものがある。そのため、凹凸路面等を繰返し走行すると亀裂が進展。最悪の場合、ロアアームが破断し、ボールジョイントが脱落して走行安定性を損なうおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が31件、うち走行安全性不良が4件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の左右ロアアームを点検し、亀裂が生じているものは良品と交換する。また、使用者にはダイレクトメールなどで通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載するという。
