前照灯の集光不足により保安基準第32条を満たさないおそれ。トヨタ「クラウン」98台をリコール
トヨタ自動車は、前照灯をタクシー用途などで使用する際、長時間点灯し続けると、反射板のアルミ蒸着が剥離し集光不足となり、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満たさないおそれがあるとして、2023年6月23日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2012年12月26日~2015年9月11日に製造された98台。
不具合の部位は灯火装置(前照灯)。前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがある。そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下。最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の前照灯の反射板を対策品に、レンズを新品に交換する。また、使用者にはダイレクトメールで通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載するという。