火災発生のおそれ。三菱ふそうトラック・バス「ふそうエアロスター」など2車種1,051台をリコール
三菱ふそうトラック・バスは、設計上の検討と組立部門への指示が不十分であったことにより、ハーネスとエアコン制御ユニットが干渉し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年7月6日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、1998年2月17日~2015年2月16日に製造された1,051台。
今回リコールの対象となるのは、1998年2月17日~2015年2月16日に製造された、三菱 ふそうエアロスター、UDトラックス スペースランナーAの2車種1,051台。
不具合の箇所は電気装置(配電ボックス内ハーネス)。路線仕様大型バスの運転席右上側に設置されている配電ボックス内ハーネスにおいて、設計上の検討と組立部門への指示が不十分なため、エアコン制御ユニットの車両後方上側エッジ部とハーネスが干渉しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、干渉部のハーネスが車両振動によって損傷して電装品の不動作や配線のショートに至り、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が1件発生しているが、事故はおこっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエアコン制御ユニットのエッジ部に緩衝材を追加するとともに、ハーネスに損傷が認められた場合は、ハーネスを補修する。
また、使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載するという。