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デンソー、車載の標準バッテリーで使用できるトラック用停車時クーラー「エブリクール」開発

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デンソー、車載の標準バッテリーで使用できるトラック用停車時クーラー「エブリクール」開発

デンソーは9月11日、トラックのエンジン停止時に使用する停車時クーラー「Everycool(エブリクール)」を開発したと発表した。デンソーソリューションを通じて、12月より販売開始予定。

今回開発した製品は、トラックのエンジン停止時に使用できる冷房装置で、特に夏の暑い時季における「ドライバーの労働環境改善」と、燃料の消費低減による「環境負荷低減と効率的なエネルギー利用」の両立を実現する。

同社の気流コントロールなどの空調技術を活用し、ドライバーに集中的に冷風をあてることにより快適性を向上。車室内全体を冷却する従来の停車時クーラーに対し消費電力を約57%低減(※)させ、省動力を実現した。そのため、車両に搭載されている標準バッテリーで使用できる。

運転席利用時
運転席利用時
寝台利用時
寝台利用時

クーラーユニットのみで、大きさは幅480mm×奥行280mm×高655mm、重量は約12kg。消費電力は定格運転時で300W。

従来の停車時クーラーは、熱交換器用の送風機を室内機と室外機に設置していたが、同製品は送風機を一体化し、1台で全体の熱交換が可能。あわせて、車載技術を用いて専用に開発された小型の電動コンプレッサーを搭載することで、従来の停車時クーラーに対し約30%の小型化(※)と約63%の軽量化(※)を実現。小型化により車室内空間が確保され、ドライバーの休憩の質向上や安全な運行に貢献する。軽量化により積載量への影響を最小限に抑えることで、配送効率維持にもつながる。

従来の停車時クーラーに比べて小型で、リアウインドウの視界を妨げることなく設置できるため、大型トラックだけでなく、中型トラックやトラクター(けん引車)、新車から既販車まで多様な車種への搭載ができる。

2023年12月からの発売は、一部の大型トラックが対象。その他の車種は2024年以降の販売予定。

※:市場に流通している停車時クーラーより算出した平均値(同社調べ)

Everycool|デンソー

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