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三菱ふそう「ふそうスーパーグレート」など3車種約2.2万台をリコール…エンジンが破損するおそれ

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三菱ふそう「ふそうスーパーグレート」など3車種約2.2万台をリコール…エンジンが破損するおそれ

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうスーパーグレートなど3車種のオイルミストセパレーターが目詰まりを起こすと、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがあるとして、2023年11月28日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2015年6月9日~2018年7月25日に製造された22,082台。

今回リコールの対象となるのは、2015年6月9日~2018年7月25日に製造されたふそうスーパーグレート、エアロエース、エアロクイーンの3車種22,082台。

不具合の箇所は、原動機(オイルミストセパレータ)。大型トラックおよびバスにおいて、シビアコンディションの条件が判断し難かったため、適切なエンジンオイルのメンテナンスが行われないと、オイルミストセパレータがスラッジ(燃焼で発生する煤やオイル中の劣化物)の堆積によって目詰まりを起こす場合がある。そのため、クランクケースの内圧が上昇、エンジンオイルが吸気系に流入して、最悪の場合、意図せずエンジン回転が上昇し、エンジンが破損するおそれがあるという。

これまでに不具合が189件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、以下の対応を行う。

・全車両のクランクケースの内圧を測定し、オイルミストセパレータに目詰まりが生じていると判断されるものは、新品のオイルミストセパレータに交換するとともに、エンジンオイルとオイルフィルターを交換する。
・使用条件が厳しい(シビアコンディション)と判断された場合についても、エンジンオイルとオイルフィルターを交換する。
・エンジン制御プログラムに対策プログラム(オイル量減少時の検知性向上とエンジン過回転防止)を追加する。
・適切なエンジンオイルメンテナンスの励行を喚起するステッカーを貼付し、シビアコンディションの条件を明記したリーフレットを配布する。

使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。

リコール等の情報|三菱ふそうトラック・バス

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