ポルシェ「Taycan 4S」など6車種353台をリコール…火災に至るおそれ
ポルシェジャパンは、Taycan 4Sなど6車種の高電圧バッテリーの製造工程に不具合があり、最悪の場合、熱によるバッテリー異常が発生し、火災に至るおそれがあるとして、2023年11月30日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年9月14日~2023年10月18日に輸入された353台。
今回リコールの対象となるのは、2021年9月14日~2023年10月18日に輸入された、以下の6車種353台。
・Taycan 4S
・Taycan Turbo
・Taycan
・Taycan 4
・Taycan TurboS
・Taycan GTS
不具合の箇所は、高電圧装置(高電圧バッテリー)。高電圧バッテリーにおいて、製造工程におけるシーラント塗布量が不十分なため、バッテリーの密閉性が不完全なものがある。そのため、バッテリーに水分が浸入すると、バッテリーの絶縁抵抗が低下することでアーク放電が発生。最悪の場合は熱によるバッテリー異常が発生し、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。本国からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の高電圧バッテリーのシーリングの密閉性試験を行い、必要な場合は、高電圧バッテリーを対策品と交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知するとともに、日整連の機関誌・自社ホームページに掲載する。