井関農機「ヰセキ BF35」など367台をリコール…安定した走行ができなくなるおそれ
井関農機は、ヰセキ BF35など8車種の車両制御ユニットプログラムに不具合があり、最悪の場合、発進時に片側の車輪にブレーキが作動したままとなり、安定した走行ができなくなるおそれがあるとして、2024年1月9日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2023年8月9日~2023年10月31日に製造された367台。
今回リコールの対象となるのは、2023年8月9日~2023年10月31日に製造された以下の8車種367台。
・ヰセキ BF60、BF55、BF50、BF45、BF35、BF32、BF29、BF25
不具合の箇所は、電気装置(車両制御ユニット)。農耕トラクタの車両制御ユニット(ECU)において、制御プログラムが不適切なため、CAN通信を伴う作業機を使用した際に、通信異常が発生することがある。そのため、適切な車両の制御が行えず、最悪の場合、発進時に片側の車輪にブレーキが作動したままとなり、安定した走行ができなくなるおそれがあるという。
これまでに不具合が1件発生しているが、事故は起きていない。社内からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の車両制御ユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
使用者には直接電話またはダイレクトメール等により連絡する。改善実施済車には、型式銘板の近傍にNo.5431のステッカーを貼付する。