三菱ふそう「ふそうスーパーグレート」など3車種約1.8万台をリコール…エンジン停止や再始動不能に至るおそれ
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうスーパーグレートなど3車種の高圧燃料ポンプに不具合があり、突然のエンジンストールや再始動不能に至るおそれがあるとして、2024年2月15日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年7月7日~2020年8月19日に製造された18,200台と、車両製造後、修理で対象となる部品が組み付けられた車両の一部、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2017年7月7日~2020年8月19日に製造された、ふそうスーパーグレート、ふそうエアロエース、ふそうエアロクィーンの3車種18,200台
・車両製造後、修理で対象となる部品が組み付けられたふそうスーパーグレート、ふそうエアロエース、ふそうエアロクィーン97台
・2017年7月3日~2019年7月10日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できない6R10・6R20エンジン Assy、ハイプレッシャーポンプ1,034個
不具合の箇所は、原動機(高圧燃料ポンプ)。大型トラック・バスの高圧燃料ポンプにおいて、タペットとローラー間および、ローラーとカム間を潤滑する燃料膜厚が不足しているため、これらの摺動面に摩耗が生じることがある。そのため、ポンプストロークの減少や摩耗粉による燃料フィルターの詰まりが生じて燃料の供給が不十分になり、突然のエンジンストールや再始動不能に至るおそれがある。
これまでに不具合が369件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の高圧燃料ポンプを点検し、不具合品が装着されていた場合は対策品の高圧燃料ポンプ一式に交換する。燃料タンク内に摩耗粉が認められた場合は、燃料フィルター一式を新品に交換するとともに、高圧燃料ポンプから燃料タンク間の戻り側燃料ラインの清掃を実施する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。