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マクニカ、沖縄県南城市で自動運転EVバスの公道実証実験。セカンダリアクティビティの技術検証

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マクニカ、沖縄県南城市で自動運転EVバスの公道実証実験。セカンダリアクティビティの技術検証

マクニカは2月23日から、沖縄県南城市の公道で自動運転EVバスと路車協調を連携活用した実証実験を実施する。

同実証実験では、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルのない自動運転EVバスであるGAUSSIN MACNICA MOBILITY社の「ARMA(アルマ)」を手動走行する。ARMAは自動運転EVシステムを搭載した自動運転シャトルバスで、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行ができる。

南城市をフィールドに知念岬公園と斎場御嶽を往復するルートを走行。地域交通の維持・確保や観光客の二次交通のさらなる整備に向け、AIカメラ・センサー等を活用したリアルタイム交通情報を取り入れることで、より安全かつ効率的な遠隔監視を実現し、安全性の高い自動運転モビリティシステム構築を目指す。

より安全な運行を目指し、一部区間において、同地区における実証実験では初となる走行ルート内の車両周囲の道路環境情報を可視化させたインフラ連携による路車協調を実証する。

今回の路車協調では、自動運転走行中にセカンダリアクティビティが可能になるための技術検証等を行う。セカンダリアクティビティとは、レベル4実現に必要な要素となるもので、運転手が運転中にできる運転以外の行為のこと。走行ルート上に設置したカメラやセンサーにより走行ルートの状況をリアルタイムに把握し、安全性を評価した上で、監視者による遠隔操作や手動運転への切り替えの判断に必要な通知を行う仕組みを構築する。

自動運転EVバスの走行情報は、マクニカ製遠隔監視システム「everfleet(エバーフリート)」に連携させ、自動運転EVバスのリアルタイムな運行状況を離れた場所から監視・管理する。

同システムではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携もできる。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全に自動運転モビリティを運用することができるようになるという。

複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、1人の遠隔オペレーターによって、効率よく自動運転モビリティを運行管理が可能。オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献する。

実証実験は2月29日まで。

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