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収益性向上を狙う日産、ルノーとのアライアンスを活かせるか

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収益性向上を狙う日産、ルノーとのアライアンスを活かせるか

中国市場ではEV、PHEVなどNEV(新能源車)を中心に中国メーカーが躍進しており、その皺寄せを受けて日系を含む外資メーカーは台数、シェアともに低下させてしまっている。

かつて世界のEVをリードし、日系で中国トップだったこともある日産もその一つだ。

立て直しを計る日産は収益力向上が主題となるだろう。中国市場での戦い、ルノーとのアライアンスなど、仕掛けは花開くのか。

ILLUSTRATION:Shutterstock

中国への高依存度は吉とでるか

2023年度は前年度23.4%減の80万台となる見通しで、2018年度の156万台からほぼ半減した格好となる。

販売縮小が顕著に継続すると見た三菱自動車は中国撤退の意を固めたが、日産にはその選択は難しいかもしれない。なぜならば2022年度の日産の世界販売台数における中国の比率は3割強で、純利益の中国依存率は約5割に達しているからだ。

2023年秋に次期中期経営計画を発表するべく準備を進めていたが、大黒柱の中国市場の先行きが見通せなくなったことで中計発表も棚上げとなっている。強い危機感から相次いで対策を打ち出している様子だ。

2026年までに日産ブランドで4車種のEVとPHEVの市場投入を進めていることに加え、現地合弁工場の稼働率を引き上げるために2025年に10万台規模の輸出を計画する。

現地との関係をさらに強化するのは、中国に踏みとどまる覚悟があるからだろう。

独自性あるEVが数々登場する中国市場で生き抜くには日産にもエッジの効いたブランドが必要となるだろう。「現状維持」の車作りでは苦戦を強いられるはずだ。戦略が求められる。

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