三菱自動車、フィリピンで自動車販売金融会社設立へ。セキュリティバンクとの合弁
三菱自動車工業は4月8日、フィリピンの金融機関のセキュリティバンクと、三菱自動車を専門に取り扱う販売金融会社「三菱自動車ファイナンスフィリピン」を設立する合弁契約を締結したと発表した。
三菱自動車は中期経営計画「Challenge 2025」の中でアセアン地域を「成長ドライバー」と位置づけており、経営資源を集中させ、多くの新モデルを投入することで販売・収益の拡大を図ることを発表している。
なかでもフィリピンの自動車市場は、人口の増加と高い経済成長率とともに拡大を続けており、中期的にも持続的に力強く成長すると見込んでいる。フィリピンでは、新車購入時にファイナンスを活用するケースが多く、自動車販売金融サービスは自動車購入時の重要な手段となっている。
セキュリティバンクは、フィリピン証券取引所上場の商業銀行で、2023年12月末時点の総資産は8,720億ペソ(約2兆2,672億円)。三菱UFJ銀行との戦略的提携により、グローバルなサービス提供を拡大している。
今回の合弁事業により、セキュリティバンクの販売金融商品とサービスを三菱自動車の顧客とディーラーに提供できるようになる。
新会社は2025年度に事業開始予定で、三菱自動車が51%、セキュリティバンクが49%を出資する予定。