トーヨータイヤ、小型トラック用リブタイヤ「デルベックス M135」発売。耐摩耗性能と低燃費性能を両立
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は4月24日、小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135(デルベックス エムイチサンゴ)」を6月1日に発売すると発表した。
小口配送をはじめとした物流需要の増加や2024年問題を背景に、未経験ドライバーの採用増加が予想される。こうした状況から、小型トラック用タイヤには、低燃費性能の向上や摩耗ライフの向上、高い安全性能が求められているという。
今回発表したデルベックス M135は、耐摩耗性能と低燃費性能を両立し、ウェット性能も高いレベルで維持することを目標に開発。タイヤトレッド面に動きを抑制する大型センターブロックや積車時から空車時まで幅広い荷重域でのグリップ力を確保するワイドセンターエリアを配置することで、小口配送が主体の小型トラックに最も重要と考えられる耐摩耗性能の向上とウェット性能の向上を図った。
同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technoology」を活用して開発した「耐摩耗LT専用コンパウンド」により、低燃費性能やウェット性能を維持しつつ、耐摩耗性能の向上を実現。これにより、推定摩耗ライフは同社従来品(M134)比で32%向上し、転がり抵抗は16%低減した。
6月に8サイズ、8月に8サイズを順次展開する。
性能評価結果
耐摩耗性能
【テスト条件】
●評価サイズ:205/85R16 117/115N
●場所:TOYO TIREタイヤテストコース近郊の一般道
●走行距離:12,000km
●使用車両:3tトラック(いすゞエルフ TRG-NPR85AR)、排気量:2.99L、車軸配列:2-D
●リムサイズ:16X5 1/2J
●空気圧:600kPa
●ローテーション:あり
●評価方法:リア軸の総平均推定摩耗ライフを比較(取り外し残溝1.6mmで計算)
転がり抵抗
【計測方法】
同社室内ドラム試験機(転動抵抗試験機)による転がり抵抗値を測定。
【テスト条件】
●評価サイズ:205/85R16 117/115N
●場所:TOYO TIRE タイヤ技術センター
●試験装置:ドラム式転がり抵抗試験機
●試験法:UN R117 フォース式
●リムサイズ:16X5 1/2J
●空気圧:600kPa
●荷重:10.71kN
●速度:80km/h