トヨタ紡織､カーボンニュートラル実現に向けたシートを展示｜人とくるまのテクノロジー展2024

展示概要

同社のブースでは、「サステナブルな社会に貢献」をテーマに、温熱快適性と省エネルギーを両立した「サーマルコンフォートシート」や小型化燃料電池システム搭載の「FCアシスト自転車」、初出品となる軽量化と環境配慮を両立した「リカーボンシェルシート」など、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みや製品・技術を紹介する。

展示1：サーマルコンフォートシート

シートの背もたれと座面に、シートヒーターや、シート内部にファンを装備し、空気を吸い込むことで蒸れを防止するシートベンチレーションシステムを備え、首元へ温風や冷風を送り快適性を向上するサーマルコンフォートシート。人の体に近い部分で温める・冷やすことにより、エアコンで車室内全体を温度調整するよりも省エネルギーで快適な車室空間を目指す。

展示2：FCアシスト自転車

同社のコア技術である精密プレス技術を活用し、開発した水素をエネルギーとする燃料電池システム「ハイドロジェンパワーシステム」を搭載したFCアシスト自転車。水の循環により、発電時の排熱を水素タンクの保温に使用する水冷式熱マネージメントシステムを採用。水素タンクの冷温をFCスタックの冷却に活用し、システム全体の小型化を実現した。

その他の展示内容

初出品となるのは、リサイクルした炭素繊維や天然繊維などを使用し、軽量化と環境配慮を両立したリカーボンシェルシートと、同社が保有するナノレベルの構造制御技術の活用し、天然繊維と樹脂（ポリプロピレン）を複合することで剛性と耐衝撃特性を両立したCNF強化樹脂の2点。

砂漠に生息するアリ（シルバーアント）の体毛構造を模倣し、太陽光を反射して内装品の温度上昇を抑止するシルバーアント遮熱表皮なども展示する。リカーボンシェルシートとシルバーアント遮熱表皮は、自動車技術会主催の学術講演会で研究成果を発表する予定。

「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」は、5月22日（水）から24日（金）の3日間、パシフィコ横浜で開催する。入場無料（事前来場登録が必要）。

「人とくるまのテクノロジー展 2024 ONLINE STAGE 1」として、オンライン展示会を5月15日（水）から6月5日（水）に開催。登録無料なので、まずはオンラインでブースを巡り、気になるブースを現地で実際に体験してみては。

人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA