いすゞ、小型BEVトラック「エルフミオ」や自動運転技術などを展示｜人とくるまのテクノロジー展2024

展示概要

同社のブースでは、カーボンニュートラルへの取り組みや、自動運転などの新しい価値を創造する製品・技術を展示する。

1.ELFmio（エルフミオ）＜EV実車・パネル展示＞

AT限定普通免許での運転が可能な車両総重量3.5t未満の小型BEVトラック「エルフミオ」を実車展示する。同社の商品開発基盤「I-MACS」（※1）を搭載し、車両の操作系やレイアウトを可能な限りディーゼル車と共通化したことで、多様なドライバーに対応できる。

2.カーボンニュートラルへの取り組み＜パネル展示＞

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の目標値達成に向け、商用車シフティングシナリオを作成してパネル展示を行う。

3.電気自動車（BEV）＜動画・パネル展示＞

カーボンニュートラル社会における新たな価値創造への挑戦の一環として、バッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Concept」を提案。車両とバッテリーの分離運用により、効率的な稼働や再生可能エネルギーの有効活用、社会課題の解決に貢献する。

本年度中に発売予定の国内初BEVフルフラット路線バス「ERGA EV（エルガEV）」。BEV化によるレイアウトの自由度を生かして車室内後部の段差をなくし、フロアのフルフラット化を実現した同バスは、スムーズな加減速と低振動・低騒音で、乗客の安全性と快適性を向上させ、車内事故ゼロを目指す。

4.燃料電池自動車（FCV）＜パネル展示＞

航続距離が長い大型トラックに燃料電池（FC）技術を有効活用するため、燃料電池大型トラックのGIGA FUEL CELL（ギガFUEL CELL）を本田技研工業（ホンダ）と共同研究。昨年12月から公道実証走行を開始し、2027年の市場導入に向けたデータの取得、知見の蓄積、技術的課題の抽出などを進めている。

小型FCVトラックは、Commercial Japan Partnership Technologies（CJPT）との協業でトヨタ自動車と共同開発し、水素利活用都市の福島県・東京都・福岡県で社会実装活動を進める。

5.内燃機関車両（ICEV）＜パネル展示＞

商用車は積荷や走行距離などの関係で内燃機関車両による輸送が最も高効率となる領域がある。同社は、合成燃料やバイオ燃料などのカーボンニュートラル燃料を活用し、輸送効率とカーボンニュートラルの両立に取り組んでおり、リニューアブルディーゼル（※2）を活用した建設・輸送分野での実証や、e-methane（合成メタン）を製造する実証事業への協力について紹介する。

6.自動運転技術＜動画・パネル展示＞

経済産業省・国土交通省による自動運転社会実装プロジェクト「RoAD to the L4」において、高性能センサーと制御システムを搭載した大型トラックの自動運転車両を開発。無人での自動運転が可能なレベル4相当の実現化に向けて、技術開発と実証実験を行い、事業化へ移行していく。

※1：Isuzu Modular Architecture and Component Standard：技術の進化や車型展開のさらなる広がりを見据えて、多様なニーズに合わせ、さまざまなコンポーネントや部品、デバイスなどの組み合わせを可能とする開発手法
※2：腐食油や廃動植物などを原料として製造されるバイオ燃料の一種

人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA