日産、「ノート オーラ」をマイナーチェンジ。90周年記念車も同時発売
日産自動車は6月13日、コンパクトカー「ノート オーラ」をマイナーチェンジし、90周年記念車「90th Anniversary」とあわせて、同日から販売を開始した。
ノート オーラは、ガソリンエンジンで発電した電力でモーターを動かして駆動するe-POWERシステムを搭載したコンパクトカー。スムースで力強い加速や、なめらかな減速制御、優れた静粛性などが高評価を集めている。
今回のマイナーチェンジでは、運転席に電動でシート位置が調整できる機構を備えた「パワーシート」を新たに全車標準装備。リフターやリクライニングの調整幅を広げ、より多くのユーザーの最適なドライビングポジションに対応できるようにした。
グローブボックスも容量を拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものをすっきりと収納できるようにし、利便性を向上させた。後席のUSB電源ソケットにはタイプCを採用し、夜間でも差し込み位置が分かるようにリングライトを追加した。
フロントデザインでは、フロントグリルにデジタルVモーションを採用。日本の伝統工芸を感じさせるデザインのグリルをヘッドランプ下までワイドに広げ、クルマの存在感を引き立てるとともに、ヘッドランプ下に、ボディカラーと同色、またはダークメタルグレーのアクセントを施し、先進感を演出した。また、ウイング形状のフロント・リヤバンパーで、e-POWERの俊敏な走りを表現している。
新デザインの17インチホイールは、見る角度によって光と影が変化するデザインを採用。ボディサイドの風の流れをスムースにして高い空力性能を確保するとともに、ホイールの軽量化も実現した。
90周年記念モデルの90th Anniversaryでは、マイナーチェンジ車をベースに、肌触りと耐久性に優れた日産独自開発のシート素材「テーラーフィット」や、カッパーストライプの入ったブラックドアミラー、専用17インチブラックアルミホイールを装備するなど、より一層上質さを表現したデザインとしている。
価格は、2WDのグレード「G」は277万9,700円〜、「G 90周年記念車」は288万9,700円。4WDのグレード「G FOUR」は306万1,300円〜、「G FOUR 90周年記念車」は317万1,300円。
ノート オーラをベースとしたカスタムカーで福祉車両の「助手席回転シート」も、ベース車と同様のマイナーチェンジを施し、同日から日産モータースポーツ&カスタマイズから日産の販売会社を通じて販売する。今回は、同じくノート オーラをベースとしたカスタムカー「AUTECH」を新設定。ブランド車共通のドットパターンのフロントグリルや、海を進むボートの後方に生じる波「航跡波」をモチーフとした専用シグネチャーLEDを装備したモデルを追加し、7月からの販売を予定する。
価格は、「助手席回転シート」は288万9,700円〜、「AUTECH」は305万300円〜。