太陽イービーテックが誇る「電子ビーム溶接技術」。真空中で電子を母材に衝突させ、精密な金属接合を実現|超専門技術ミニ展示会「代替合体展」
2024年7月19日、羽田イノベーションシティの「PiO PARK」にて、公益財団法人大田区産業振興協会主催の超専門技術ミニ展示会「代替合体展」が開催された。得意の技術領域を持つスペシャリストが、環境負荷低減や機能性向上に向けた「代替」材料から、異種材料の併用・接合(「合体」)などに関する技術展示を行った。今回は、太陽イービーテックの電子ビーム溶接技術について紹介する。
TEXT&PHOTO:那須野 明彦(Akihiko Nasuno)
主催:公益財団法人大田区産業振興協会
精密金属接合のスペシャリスト「太陽イービーテック」
溶接とは、2つ以上の金属を電気やガスなどの熱で溶かし、強固に接合する加工方法で、大きく分けると3つに分類できる。一つが母材同士もしくは、溶接棒と母材を溶かして接合する「融接」。次に、摩擦や圧力、電流などで母材を溶かし接合する「圧接」。そして、母材を溶かさず母材より低い温度で溶ける溶加材(ろう、はんだ)を接着剤として使用する「ろう接」だ。
そんな溶接の中でも、近年需要が高まっているのが電子ビーム溶接だ。薄板から厚板まで対応でき、チタンやタングステンといった金属まで溶接可能。船舶から風力のブレード、電子部品まで、多くの分野で利用されている。その電子ビーム溶接のスペシャリストが株式会社太陽イービーテックだ。