ホンダUSA、ガソリン車・ハイブリッド車、バッテリーEV車を同じ生産ラインで製造可能に。アキュラ・コンセプトEVが初生産モデルに決定
ホンダの北米部門は、ガソリン車、ハイブリッド車、バッテリー電気自動車を同じ製造ラインで生産できる「ホンダEVハブ」を米国オハイオ州のメアリズビル工場に再構築したことを発表した。2024年のモントレー・カー・ウィークで世界初公開された「アキュラ・コンセプトEVコンセプト」をベースとしたモデルが、2025年後半にメアリズビル工場で生産される最初のEVとなる予定とされている。
ホンダは、メアリズビル自動車工場、イーストリバティ自動車工場、アンナエンジン工場の再編成を活用して、自動車生産へのアプローチを再構築し、人にやさしく、環境に配慮した製造レイアウト、工程、材料に重点を置く工場造りを推進する意向を示している。
2つの車両生産ラインを1つに統合し、ガソリン車、ハイブリッド車、EVを生産するフレキシブルな生産ラインへの移行を開始したメアリズビル自動車工場は、現在の内燃機関(ICE)とハイブリッド車の生産を維持しながら、まったく新しい能力、ホンダEVハブで生産されるEVの動力源となるインテリジェントパワーユニット(IPU)のサブアセンブリーの準備が推進されている。
メアリズビル自動車工場の従業員は、オハイオ州に建設中のホンダとLGエナジーソリューションの合弁EVバッテリー工場であるL-Hバッテリー社のバッテリーモジュールと、アンナエンジン工場で製造されるIPUケースを組み合わせ、オハイオ州のメアリズビル自動車工場とイーストリバティ自動車工場で製造されるさまざまな車両用の中型および大型IPUを製造する。
ホンダは、2022年10月にオハイオ州にホンダEVハブを設立する計画を発表し、オハイオ州の自動車生産施設の再整備のために7億ドル(≒992億円)を投資すると発表した。また、ホンダとLGエナジー・ソリューションは、新しいJVバッテリー施設に35億ドル(≒4,960億円)を投資することを約束し、全体の投資額は44億ドル(≒6,230億円)に達すると予想されている。この施設は2024年末までに完成する予定で、年産能力は約40GWhである。