マッセイ・ファーガソン「MF5710-4C」など4車種710台をリコール…火災に至るおそれ
エム・エス・ケー農業機械は、マッセイ・ファーガソン MF5710-4Cなど4車種の作業装置の電気配線において、設計検討が不十分なため、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2024年10月1日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年6月12日~2022年6月21日に製造された710台。
今回リコールの対象となるのは、2017年6月12日~2022年6月21日に製造されたマッセイ・ファーガソン MF6713-4C、MF5710-4C、MF4709-4C、MF4707-4Cの4車種710台。
不具合の箇所は、ヒューズ。農耕トラクタの作業装置の電気配線において、設計検討が不十分なため、PTOスイッチとPTOブレーキ電磁バルブの保護ヒューズの容量が大きいため、高電流が発生した際、ヒューズが切れるまでに時間がかかることがある。そのまま使用を続けると、電磁バルブの配線が発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
これまでに不具合が10件発生しているが、事故は起きていない。市場報告とメーカーからの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の電磁バルブの配線に、電気配線の容量に適合した保護ヒューズを追加で取り付ける。
使用者を全員把握しているため、直接連絡して周知し、自社ホームページにも掲載する。改善実施済車には、車両後方右側にリコール届出番号(外-3876)のステッカーを貼付する。