日産「セレナ」など3車種約8.6万台をリコール…エンジンが始動できなくなるおそれ
日産自動車は、セレナなど3車種のカーナビや通信制御装置に不具合があり、エンジン/e-POWERシステムが始動できなくなるおそれがあるとして、2024年5月30日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年12月17日~2023年11月17日に製造された8万5,845台。
今回リコールの対象となるのは、2021年12月17日~2023年11月17日に製造された、ニッサン アリア、セレナ、エクストレイルの3車種8万5,845台。
不具合の箇所は、電気装置(ナビゲーションコントロールユニット)と通信制御装置(CANゲートウェイ)。
ナビゲーションコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、ナビゲーションシステムが正常に作動しなくなる場合があり、直前直左確認用のカメラ映像が表示されないことがある。一部の車種では車載コントロールユニット間のCANゲートウェイの制御プログラムが不適切なため、ナビゲーションシステムの異常を検知した場合、エンジン/e-POWERシステムの始動ができなくなるおそれがある。
これまでに不具合が248件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のナビゲーションコントロールユニットの制御プログラムを修正し、FE0型車・C28型車は、CANゲートウェイの制御プログラムも修正する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。