クボタ「MR1000AH」など4車種248台をリコール…ステアリング操作ができなくなるおそれ
クボタは、MR1000AHなど4車種のハンドルとコラムに不具合があり、最悪の場合、ステアリングが空転してステアリング操作ができなくなるおそれがあるとして、2024年11月5日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年7月3日~2024年7月25日に製造された248台。
今回リコールの対象となるのは、2019年7月3日~2024年7月25日に製造された、クボタ MR1000A、MR1000A-PC、MR1000AH、MR1000AH-PCの4車種248台。
不具合の箇所は、ハンドルとコラム。ステアリングコントローラ付属のホルダにおいて、浸水と振動に対する設計が不十分なため、長期間使用するとホルダに接続されているスプラインに錆が発生し、摩耗する。そのまま使用を続けるとスプラインの摩耗が進み、最悪の場合、ステアリングが空転してステアリング操作ができなくなるおそれがある。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。販売会社からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に浸水対策としてステアリングコントローラ上部にシール部材を追加し、振動対策としてステアリングコントローラ取付部の周辺部品を補強した改善品に交換する。ステアリングコントローラを含む周辺部品が固着している場合は、新品に交換する。改善対策済車には、ステアリングコントローラの右下に白色マーキングを実施する。
改善措置用部品の準備に時間を要するため、2022年以前に生産した車両については、使用者に不具合内容を通知して使用停止の注意喚起を行う。使用継続を希望する使用者には、該当箇所を点検し、錆が確認されない場合は暫定的に使用継続可とする。錆が確認された場合は、該当部品と周辺部品を新品へ交換し、暫定的に使用継続可とする。
使用者を把握しているため、直接訪問して通知するほか、自社ホームページにも掲載する。