ジェイテクト、コンパクト電子制御カップリング「オイル共用式ITCC」を新開発。SUBARU「クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)」に搭載
ジェイテクトは、スバルの「クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)」向けに、コンパクトな電子制御カップリング「オイル共用式ITCC」※ を新開発した。(ITCC:Intelligent Torque Controlled Coupling)
ジェイテクトは、JTEKT Group 2030 Vision を掲げ、「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」になることを目指している。そしてジェイテクトグループは、製品と製造設備に関する要素技術や知見であるコンピタンスを一堂に集約したテクノロジープラットフォーム(以下「テクプラ」)を活用し、これらのコンピタンスを掛け合わせて社内や社会の困りごとの解決策を提案するソリューション共創センター(以下「ソリセン」)の開設を進めている。
ジェイテクトでは四輪駆動車の前後の駆動力配分を電子制御によってシームレスに調整し、車両の優れた運動性能と高い燃費性能の両立に貢献する製品であるITCCを1998年から手掛けている。その開発で培った電子制御技術や摩擦制御技術、材料技術はジェイテクトグループのコンピタンスのひとつである。
e-BOXER(ストロングハイブリッド)がもつ「走りの愉しさ」と「ハイブリッドならではの環境性能」の高次元での両立に寄与するソリューションとして、今回のITCCが開発され、これにより安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献する。
開発品の特長
e-BOXER(ストロングハイブリッド)向けに、トランスミッション内へ搭載可能な「オイル共用式ITCC」が開発された。これにより、コンパクト化を図りつつ、耐久性を向上させ、環境負荷低減と走行性能の向上が実現された。
①コンパクト化と耐久性の両立
・従来品と比較して全長を約25%短縮
・ITCC内クラッチの潤滑を最適設計することにより、クラッチの放熱性を高め、耐久性を向上
②環境負荷低減
②環境負荷低減
・オイル共用式構造の採用により、トランスミッションとITCCでのオイル総使用量を削減
③ドライバーに幅広いシーンで走りの愉しさを提供
③ドライバーに幅広いシーンで走りの愉しさを提供
・ITCC内部部品の最適化により、エンジンからの駆動力を瞬時に伝達し、あらゆる路面状況において、優れた走行安定性と心地よい加速性能を発揮