NVIDIA GeForce NOW、AAA ゲームを含む膨大なライブラリを自動車にストリーミング
2023年1月3日、NVIDIAは、高性能なGeForce NOWクラウド ゲーミング サービスが自動車に導入されることを発表した。同サービスを最初に搭載するのは、現代自動車グループ、BYD、Polestarの3企業。1,000タイトル以上の人気ゲームをリアルタイムでプレイできるという。
2023年1月3日、NVIDIAは、高性能なGeForce NOWクラウド ゲーミング サービスが自動車に導入されることを発表した。Hyundai、Kia、Genesisのブランドを擁する自動車メーカーの現代自動車グループ、新エネルギー車(NEV)メーカーであるBYD、スウェーデンの電気自動車ブランドPolestarが自社の車両にGeForce NOWを搭載する最初の企業となる。
ゲーミングとインフォテインメントにおけるNVIDIAの技術を結合することで、GeForce NOWは、デスクトップ、ノートPC、モバイル デバイスを超えて、今後はソフトウェア デファインド カーにも、リアルタイムで完全なPCゲーム体験をストリーミングで提供していく。
新しいGeForce NOWは、前席の乗員が駐車中にゲームをストリーミングすることができる。また、後部座席用の画面がある場合は、市やシートでもゲームのプレイが可能で、車両の充電中や乗車中の時間にゲームを楽しむことができる。
NVIDIAの自動車担当バイス プレジデント、アリ カニ(Ali Kani)氏は以下のように述べている。
「アクセラレーテッド コンピューティング、AI、コネクティビティは、新しいレベルの自動化、安全性、利便性、そして楽しさを車にもたらします。ゲーマーのライブラリからストリーミングできる機能は、車載インフォテインメント体験を新たな高みへと導くでしょう。」
GeForce NOWは、クラウド上のGeForceサーバーによる低遅延ストリーミング テクノロジを活用。これにより Steam、Electronic Arts アプリ、Ubisoft、Epic Games ストア、GOG.comなどの主要なPCゲームストアから入手可能な『A Plague Tale: Requiem』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』、『サイバーパンク2077』など1,000を超える人気タイトルをリアルタイムでプレイできる。
また、本サービスには『フォートナイト』、『LOST ARK』、『Destiny 2』 など、人気のゲームも基本プレイ無料で多数含まれているという。
GeForce NOWを採用予定の自動車メーカー
現代自動車グループは、Hyundai、Kia、Genesis のラインナップに NVIDIA DRIVE 車載インフォテインメント システムを標準装備しており、これらの車両にGeForce NOWを搭載する予定だ。NVIDIA DRIVEプラットフォームで NEV を開発しているBYDは、GeForce NOWを車載クラウド ゲーミング体験として世界の自動車市場に提供するため、NVIDIAと協力している。同じくNVIDIA DRIVE 集中型コンピューティングを利用するPolestarも、クラウド ゲーム サービスを自社のEVに導入予定。
GeForce NOWは、北米とヨーロッパではNVIDIAから、他の地域ではGeForce NOW アライアンス パートナーを通じて提供している。
自動車メーカーがGeForce NOWを採用して車内体験をいかに強化するかを、アリ カニ氏がCESで行われた特別講演で紹介。この講演では、車載体験を強化するためのNVIDIA Omniverse上でのシミュレーションや DRIVE エコシステムなど、そのほかの自動車関連の開発についても取り上げている。
NVIDIAについて
1993年に設立されたNVIDIAはアクセラレーテッド コンピューティング企業で、1999年に開発したGPUは、PCゲーム市場の成長に寄与するとともに、コンピューター グラフィックスを大きく進化させた。現在は、データセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業としての一面ももつ。