電動化に大きく舵を切ったメルセデス
EVファーストからEVオンリーへ方向を修正した
メルセデスは、従来のEVファーストからEVオンリーへと方向を修正。2030年までに、全モデルの完全電動化を目指すを明言した。パワートレイン戦略により、世界のEV市場はどう動くか。
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2024年の稼働をめざし、メルセデス・ベンツはバッテリー、電動ドライブユニット、車軸といった電動パワートレインシステムの生産体制見直しを行っている。
北欧、北米とアジアにある合計14拠点で生産されている。
メルセデス・ベンツは10億ユーロ(10億6000万ドル)を超える投資を行い、EV向けパワートレイン生産網を強化する戦略を打ち出している。
「EVオンリーへ」とCEOが明言
これまでメルセデスは、 “EVファースト”という考えだった。
しかし、メルセデスのオラ・ケレニウスCEOは、「我々は“EVファースト”から “EVオンリー”へ加速する」と方向の修正を発表している。
2030年までに、全モデルの完全電動化を目指すとしており、具体的な戦略は以下の通りだ。
1.2022年に参入しているすべてのセグメントでBEVを選択可能にする
2.2025年までにすべてのモデルでBEVを選択可能にする
3.2025年までにEV(PHEV・BEV)の新車販売シェア50%を達成する
4.2030年までに状況が許すすべての市場で100%電動化を達成する
電動化が進むのを待つのではなく、メルセデス自身が完全電動化を推し進めるという。
メルセデスが完全自動化に舵を切ると発表した以上、世の中も一気に動き出すことが考えられる。