エンジンテクノロジー超基礎講座041｜トヨタ・プロボックスのディーゼル［1ND-TV］トヨタ最小のDE

1.4ℓというトヨタ最小排気量のディーゼルエンジンである1ND-TVは、トヨタ初のアルミ合金製シリンダーブロックを持ったディーゼルエンジンで、日本に先駆けて欧州で2000年に登場した。日本市場では2002年に商用バンのプロボックスとサクシードに搭載されてデビューしたが、NOx・PM規制法に該当してしまうことと、日本国内では乗用車とハイエースより小型の商用車にはディーゼルエンジンを搭載しないという当時の販売方針に従い、2007年に姿を消している。

しかしながら欧州では評価が高く、トヨタの精緻化された電子制御によるコモンレール・システムを軸としたクリーン・ディーゼル技術「D-4D」が投入されている現行モデルは「1.4L D-4D」の名でも知られている。かつてはBMW MINIの初代モデルにも供給されていた。近年はインド市場への供給のみにとどまる。