動力伝達装置に不具合が発覚。小松製作所が「コマツ」542台をリコール
小松製作所は、動力伝達装置(油圧回路フィルター)に不具合が発覚したことを受け、2023年2月27日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年7月23 日~2023年1月24日に製造された542台。
不具合の部位は、動力伝達装置(油圧回路フィルター)。グレーダーにおいて、静油圧変速機のピーク圧の検討が不十分なため、車両が停止する前に前後進切換スイッチを後進から前進に切り換えると、油圧回路内に許容圧力を超える圧力がかかる場合がある。そのまま使用を続けると、フィルターが破損して作動油が漏れ、走行不能に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は8件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、以下の3点を実施:
・車体コントローラーのプログラム書き換え
・取扱説明書どおりの使い方を周知
部品が準備でき次第フィルターを新品に交換し、補強バンドで固定する。また、使用者には電話、またはダイレクトメール等で連絡を行うという。