開く
TECHNOLOGY

テスラが約4700億円を投じて2つの工場を新設!

新設する工場では新型4680セルとEVトラックを製造する予定

公開日:
更新日:
テスラが約4700億円を投じて2つの工場を新設!

テスラが約4700億円を投じて新設する2つの工場。バッテリーコストを大幅に削減する新型リチウムイオン電池セル「4680」と、同社初となる大型EVトラックを製造するという。

2023年1月24日、テスラが36億ドル(約4690億円)を投じて新たに2つの生産工場を建設すると発表した。同工場では、EV向けバッテリーの新型4680セルと、EVトラックの「セミ」を製造する予定だ。

テスラが新設する2つの工場

テスラはネバタ州スパークス郊外に、ギガファクトリー1と呼ばれる生産工場を構えている。2018年半ばには世界最大のバッテリー生産工場となった。今回の発表は、新たに2つの工場を増設するというものだ。

1つは、新型リチウムイオン電池セル「4680」を生産する。バッテリーコストを大幅に削減する4680は、量産方法を見極めるための試作を繰り返していた。同社は、2030年までにバッテリー生産 数を100倍近くまで増やす目標を掲げており、今回の工場増設はその足掛かりになるだろう。

もう1つの新工場で作られるセミは、同社初となる大型EVトラックだ。セミは、驚異的な運動性能と航続距離を誇る。車両総重量36トンの満載状態でも、100km/hへの加速が20秒。1回の充電で、航続500マイルの走行が可能だという。オートパイロットが標準搭載されているため安全性が高い。さらに、複数の独立制御されたモーターにより、急ブレーキ時のジャックナイフ現象を防止できる。

イーロン・マスク氏は、2024年までに5万台の生産を目指すと述べている。すでにペプシへの納入は完了しており、ABインベブ、UPS、ウォルマートなどからも受注しているため、量産拠点の拡充が求められていた。

PICK UP