東海理化が開発した「車内置き去り防止支援システム」がトヨタの車両に採用
東海理化が「車内置き去り防止支援システム」をトヨタ自動車と共同で開発し、トヨタの通園用車両へ採用されたことを発表した。このシステムでは車内に小さな子どもが取り残される事態を防ぐために、ドライバーへの音声案内の注意喚起、車内点検時に使用する降車確認ボタン、万が一の場合に子どもが助けを呼べる「ここだよボタン」などで構成される。
近年、幼稚園バスなどで園児が通園バスに取り残される事故が相次いで発生した。それらの状況を踏まえ昨年、2023年4月からの幼稚園や保育所等で使用する全ての通園バスへ置き去りを防止する安全装置を設置することが義務付けられた。
東海理化は、従来の製品開発で培ったスイッチ技術やエレクトロニクス技術の知見を活かして、既存車両にも後付けが可能な使いやすいシステムの開発に取り組んだ。
【車内置き去り防止支援システムについて】
システムの構成
①コントローラ ASSY:車内搭載のスピーカーから音声案内を流し、ドライバーへの注意喚起を行う。
② 降車確認ボタン:ドライバーが車内点検完了時にボタンを押し、音声案内を停止させる。
③ ここだよボタン:車内取り残されなどの緊急時に車外への警報を鳴らし、外部へ助けを求める。
【搭載予定車両】
搭載予定車両:トヨタ自動車「ハイエース」(幼児バス)、「コースター」(幼児専用車)
搭載時期:2023年4月~
※搭載時期および搭載車両は変更の可能性あり