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チューリング、AIをフル活用してデザインした「完全自動運転EV」コンセプトカーを公開

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チューリング、AIをフル活用してデザインした「完全自動運転EV」コンセプトカーを公開

完全自動運転車両の開発・販売に取り組むTuring(チューリング)は、画像生成AI「Stable Diffusion」をフル活用してデザインした「完全自動運転EV」のコンセプトカーを公開した。

本コンセプトカーは、チューリングが2030年に10,000台の販売を目指す「完全自動運転EV」をイメージしたもの。カーデザインのプロセスにおいてStable Diffusionを活用し、デジタルモデリングとCGレンダリングを実施した。フルカラー3Dプリントによるスケールモデルや走行アニメーション、ARデータまで製作した事例としては「世界初(※)」となる。

※チューリング社調べ、2023年3月調査

AIを活用したコンセプトカーのデザインプロセスについて

本コンセプトカーのデザインは、チューリングとカーデザイン領域で長年の経験を持つ日南の二人三脚で製作したものである。

両社でデザインの方向性を協議した上で、まずは複数のキーワードを抽出。それをプロンプト(AIへの指示テキスト)に起こしStable Diffusionで大量の画像を生成。さらに、生成された画像をカテゴライズした上でプロンプトの調整と画像生成を複数回繰り返し、二次元のデザインイメージを確定した。そこからマニュアルでの微調整と、デジタルモデリングやCGレンダリングといったプロセスを通じて三次元のデザインデータを作成したという。

日南

日南 取締役デザイン/エンジニアリングデビジョン統括本部長 猿渡 義市氏のコメント

「人工知能(AI)×カーデザインの英知を結集した人の知能(HI)×デジタルワーク(DX)の各エキスパートが連携して取り組んだこのプロジェクトは、AIデザインの驚くべき力と速さを証明するものです。 実質1ヶ月半という短期間で豊富な成果物(3DCADデータ、CGレンダリング、走行アニメーション、フルカラー3Dプリントスケールモデル、VR/ARコンテンツ)を完成させることは素晴らしい成果です。 AIデザイン元年に、最高水準のプロジェクトをAIネイティブ企業チューリングと一緒に発表できることを誇りに思います」

チューリングの「AIネイティブ」な事業推進について

チューリングではこの他にも、THE FIRST TURING CAR に搭載した自社エンブレムのデザインプロセスにおけるStable Diffusionの活用や、初の自社工場となる「Turing Kashiwa Nova Factory」のネーミングにChatGPTを活用するなど、業務のあらゆるシーンでAIを活用。「AIネイティブ」な事業推進を行っている。

チューリングについて

チューリングは、「We Overtake Tesla」をミッションにかかげ、完全⾃動運転EVの量産を⽬指すスタートアップ。世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である⼭本 ⼀成氏と、カーネギーメロン⼤学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した⻘⽊ 俊介氏が2021年に共同創業。AI深層学習技術を⽤いた限定領域に留まらない「完全自動運転」の実現を目指している。

なお、シードラウンドで10億円の資金調達を実施済みだが、自社での車両生産体制構築を見据えて、2023年中にシリーズAの資金調達を実施する予定とのこと。

社名:Turing株式会社(読み:チューリング、英語表記:Turing Inc.)
代表者:代表取締役 ⼭本⼀成
設⽴:2021年8⽉
資本⾦:3,000万円(2022年9⽉末現在)
事業:完全自動運転EVの開発・製造
本社:千葉県柏市若柴226番地44中央141街区1

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