メルセデス・ベンツ「C200」など5車種142台をリコール…走行不能や火災に至るおそれ
メルセデス・ベンツは、C200など5車種の助手席足元にあるプレヒューズボックスに不具合があり、走行不能となる場合や、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2024年8月22日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年1月10日~9月27日に輸入された142台。
今回リコールの対象となるのは、2022年1月10日~9月27日に輸入されたメルセデス・ベンツ C180、C200、C200 4MATIC、C220d、メルセデスAMG C43 4MATICの5車種142台。
不具合の箇所は、電気装置(プレヒューズボックス)。
助手席足元にあるプレヒューズボックスの製造時の組み付けが不適切なため、電源配線を取り付けるナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。走行時の振動等でナットが緩むと、電源が遮断されて駆動システムが停止し、走行不能となる場合があるほか、ナット部分の電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
これまでに不具合が1件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に対して、プレヒューズボックスのナットの締め付けトルクを点検する。緩みがある場合は、配線の接触面を点検し、損傷や周囲に溶損がある場合は、関連部品を新品に交換する。
使用者にはダイレクトメールにて通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。