スターターが過熱し火災に至るおそれ。トヨタ「シエンタ」など約230,000台をリコール
トヨタは、スターターのスルーボルト締付指示が不適切なことにより、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年4月6日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2015年2月17日~2017年8月31日に製造された23万4,787台。
今回リコールの対象となるのは、2015年2月17日~2017年8月31日に製造された、シエンタ、ポルテ、スペイド、カローラ アクシオ、フィールダーの5車種23万4,787台。
スターターにおいて、スルーボルトの締付指示が不適切なため当該ボルトが緩み、構成部品の位置がずれてスターターの出力が不足することがある。そのまま使用を続けると、エンジン始動不能となる。その状態で始動操作を繰返すとスタータが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は13件発生しており、内2件で火災が発生。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のスターターを点検し、スルーボルトの緩みがない場合は増締めを行う。スルーボルトの緩みが認められる場合はスターターを対策品に、スターターリレーを新品に交換する。構成部品の位置ずれが認められる場合は電気配線も新品に交換する。
使用者には、ダイレクトメール等で通知するという。