燃料ポンプが作動不良、走行中エンストに至るおそれ。ホンダ「N-BOX」など10車種約30万台をリコール
本田技研工業(ホンダ)は、N-BOXなど10車種の低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において成形条件が不適切なため、燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとして、2023年6月2日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年8月30日~2019年5月21日に製造された30万7,351台。
今回リコールの対象となるのは2017年8月30日~2019年5月21日に製造された、以下の10車種計30万7,351台。
・「N-BOX」「N-BOX Custom」(DBA-JF3)
・「N-WGN」「N-WGN CUSTOM」(DBA-JH1、DBA-JH2)
・「N-ONE」(DBA-JG1、DBA-JG2)
・「N-VAN」(HBD-JJ1)
・「N-BOX SLASH」(DBA-JF1)
・「N-BOX +」「N-BOX + Custom」(DBA-JF1)
・「N-BOX SLASH」(DBA-JF2)
・「N-BOX SLASH」(DBA-JF2)
・「N-BOX +」「N-BOX + Custom」(DBA-JF2)
・「S660」(DBA-JW5)
不具合の箇所は、燃料装置(低圧燃料ポンプ)。低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が237件発生しているが、事故は発生していない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の低圧燃料ポンプを対策品と交換する。また、使用者にはダイレクトメールで通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載するという。