ダイムラートラックグループ、米国で新ブランド「RIZON」の中型電動トラックを発売

RIZONブランドは、「e18L」「e16L」「e16M」の3モデルで事業展開を開始する。車両総重量（GVW）は約7.2～8.1トンで、米国市場における中型トラックセグメントのクラス4、クラス5に分類される。満充電時の航続距離は2つのバッテリー搭載Mサイズの車両で約129～177km、3つのバッテリー搭載のLサイズの場合は約177～257km（※1）。バンやダンプ、冷蔵車などさまざまな架装に対応する。車両はダイムラートラックが開発し、グループ内の品質保証基準に基づいて製造される。

車両は「アクティブ・ブレーキ・アシスト」や「アクティブ・サイドガード・アシスト」などの先進安全機能を標準装備し、交通量の多い都市部でも安全な走行を支える。また、業界最高水準の保証パッケージとして、パワートレイン、シャシー、キャブの保証期間は5年／7万5000マイル（約12万km）、バッテリーについては5年／12万マイル（約20万km）に設定している（※2）。

RIZONブランドは上記のラインアップを手始めに、都市部の小売物流、ラストマイル配送、自治体業務に携わる企業を想定顧客として展開するという。約80店舗を有するベロシティー・ビークル・グループ（本社：米国・カリフォルニア州）が販売・サービスを担当する。

納車は2023年第3四半期以降を予定。さらに、全米にシームレスなネットワークを築くために、同グループの既存の拠点以外にも認定ディーラー制度を導入する予定としている。

※1：1回の充電につき、Lサイズ（124kWh）車両で110～160マイル、Mサイズ（83kWh）車両で75～110マイルの走行距離が期待される。実際の走行距離は、気候、走行条件、道路状況、架装等によって異なる。
※2：2023年4月現在