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三菱造船、舶用エンジン向けアンモニア燃料供給装置の技術検討を開始

海事業界の温室効果ガス排出削減目標達成に向けてMOUに調印

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三菱造船、舶用エンジン向けアンモニア燃料供給装置の技術検討を開始

三菱造船(本社:横浜市西区)は、スイスの舶用大型エンジンライセンサーであるウインターツールガスアンドディーゼル社(Winterthur Gas & Diesel AG、以下、WinGD社)が開発中の舶用大型低速2ストロークエンジン向けアンモニア燃料供給装置に関する技術検討を開始。6月2日には、WinGD社のスイス本社においてMOU(覚書)調印式が実施された。

今回のMOUは、国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)が掲げる、海事業界のGHG(温室効果ガス)排出量の削減に貢献したいという両社の想いから実現したもの。WinGD社は現在、アンモニア焚き舶用大型低速2ストローク「X-DF-A型」エンジンを開発中。三菱造船は、このエンジン向けにアンモニア燃料供給装置を開発・製品化するべく、両社で技術検討を進めていく。

アンモニアは燃焼してもCO2を排出せず、海事業界のGHG排出削減に大きく寄与する燃料として注目されており、安定的なクリーンエネルギーとしての将来的な活用が見込まれている。三菱造船は、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジションの一環として、これまでの輸送船建造で培ったアンモニアハンドリング技術や知見を結集。海洋システムインテグレーターとして海事業界における脱炭素化を推進し環境負荷低減に貢献していくとしている。

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