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三菱ふそう、2025年に国内全製造拠点のカーボンニュートラル化目指す

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三菱ふそう、2025年に国内全製造拠点のカーボンニュートラル化目指す

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は6月28日、2025年までに国内の全製造拠点をカーボンニュートラル化する目標を表明した。日本国内の完成車メーカーで最も早い目標となる。(※1)

三菱ふそうは2039年までに製造拠点のカーボンニュートラル化を達成するとしていたが(※2)、今回、当初の目標を前倒しして、全ての国内製造拠点で2025年までのカーボンニュートラル化を目指すと決定した。

国内製造拠点は、トラック車両および産業用エンジン等を製造する「川崎製作所」(神奈川県川崎市)、トランスミッション等を生産する「中津工場」(神奈川県愛甲郡愛川町)、バス車両の製造を担う「三菱ふそうバス製造」の3か所。

これまで、川崎・中津両工場においては、2021年までにCO2排出量を2015年比20%以上削減し、2022年には川崎製作所構内に約9千平方メートルの太陽光発電パネルを増設するとともに、両工場の全調達電力を再生可能エネルギー(再エネ)由来化するなど、製造拠点のカーボンニュートラル化に向けて取り組みを進めてきた。

川崎製作所
川崎製作所
中津工場
中津工場

三菱ふそうバス製造では、2023年4月から100%実質再エネ電力による操業を開始している。

三菱ふそうバス製造
三菱ふそうバス製造

今後は、他のエネルギー源(天然ガス、石炭)についても、さらなる省エネルギー活動の実施や必要設備の更新などによって、CO2排出量の削減を進めるとともに、カーボンクレジットなどによるオフセット制度も活用し、今回の目標の実現を目指す。

なお、欧州向けの小型トラック「キャンター」および電気小型トラック「eCanter」を製造する三菱ふそうの完全子会社・三菱ふそうトラック・ヨーロッパ(MFTE)のトラマガル工場は、2022年末にカーボンニュートラルを達成している。(※3)

今回の決定は、三菱ふそうの親会社であるダイムラートラック社の取り組み「グリーン・プロダクション・イニシアティブ」の一環となり、三菱ふそう100%の子会社である架装メーカー・パブコも対象となる。

パブコ相模工場
パブコ相模工場

※1:2023年6月28日時点、三菱ふそう調べ
※2:2021年7月19日付プレスリリースにて発表
※3:2023年5月25日付のプレスリリースにて発表

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