日産「セレナ」約12万台をリコール…走行不能になるおそれ
日産自動車は、「セレナ」のエンジンルームハーネスの配策設計に不備があり、最悪の場合、走行不能になるおそれがあるとして、2023年7月14日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年12月27日~2021年8月25日に製造された12万6,800台。
不具合の箇所は電気装置(エンジンルームハーネス)。
「セレナ」のエンジンルームハーネスにおいて、開発時の検証不足によりハーネスの配策に不備があり、エンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端がハーネス保護材のスリット部に位置した場合、ハーネス保護材内側に入り込み、直接、電線配線と接触しているものがある。
そのため、このまま使用を続けると電気配線の被覆が損傷し、ボルトの先端が芯線に接触することで短絡。最悪の場合、走行中にモーターが停止し走行できなくなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が19件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端に樹脂キャップを装着する。なお、当該ハーネス被覆が損傷していた場合は修理する。
また、使用者にはダイレクトメールなどで通知するほか、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。