日産「アトラス」など4車種6,728台をリコール…発進不能になるおそれ
日産自動車は、アトラスなど4車種の変速機に不具合があり、最悪の場合、クラッチレバーが動かなくなり、ギヤが固定されて変速できず、停車後に発進できないおそれがあるとして、2024年2月29日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は2007年6月15日~2016年4月2日に製造された6,728台。
今回リコールの対象となるのは、2007年6月15日~2016年4月2日に製造された、ニッサン アトラス、ニッサン ディーゼルUDトラックス コンドル、いすゞ エルフ、三菱 ふそうキャンターの4車種6,728台。
不具合の箇所は、変速機。自動6速マニュアルモードトランスミッション(6AMT)搭載車において、2020年10月29日(届出番号4835)にリコールを届け出た際、改善措置としてクラッチレバー支点部にグリスを塗布した。その材質選定が不適切だったため、使用過程でグリスが変質し、クラッチレバーの摺動不良による変速遅れが発生する。そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、クラッチレバーが動かなくなり警告灯の点灯や警告音が鳴動し、保護制御によりギヤが固定されて変速できず、停車後に発進できなくなるおそれがある。
これまでに不具合が114件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のクラッチレバーを対策品に交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌と自社ホームページにも掲載する。