BYD「ATTO 3」、中国自動車ブランド初の型式指定認証を取得。CEV補助金対象車両に認定
BYDの日本法人であるBYD Auto Japanは、販売中のEV車「BYD ATTO 3」が、6月28日付けで国土交通省より型式指定認証を取得したことを発表した。中国自動車ブランドの自動車が型式指定認証を取得するのは今回が初めて(※1)。
BYD Auto Japanは、2023年1月末より、日本発売モデル第1弾EV「BYD ATTO 3」を440万円(税込/全国メーカー希望小売価格)で販売している。
これまで、BYD Auto Japanは「BYD ATTO 3」を販売するにあたり、輸入自動車特別取扱制度(以下、PHP)を利用していた。PHPとは輸入自動車のために設けられた認証制度であり、安全や環境などに関する基準への適合性を書類で審査し、その結果を、1台ごとに行う新規検査において活用するもの。PHPの場合、新規検査において運輸支局などで現車提示が必要となるほか、一型式あたりの年間販売予定台数が5,000台以下であることが条件として定められている。(※2)
一方、型式指定制度は、あらかじめ国土交通省へ申請・届出を行い、保安基準への適合性などについて審査を受けるものであり、事前に現車による基準適合性審査と生産管理体制を含む品質管理審査を受け、承認を得ることで、新規検査における現車提示が省略される。そのため、検査の合理化・迅速化が可能になるほか、販売予定台数の上限はない。(※3)
BYD Auto Japanは、昨年来より「BYD ATTO 3」の型式指定認証取得に向け準備を進め、2023年6月28日付けで国土交通省より認可を取得。この度の型式指定認証取得により、85万円の補助対象車両として承認された(※4)ことで、日本国内における販売活動を加速していく。
※1:自社調べ
※2:国土交通省『輸入自動車特別取扱制度(PHP)の概要』
※3:国土交通省『自動車の型式認証制度について』
※4:令和4年度補正CEV補助金においては、ベース補助上限額の65万円に加え、外部給電機能としてのV2X対応、または1500W車載コンセント装備を有していること、かつ、省エネ法トップランナー制度の対象車両(型式指定自動車)であることにより補助上限額が85万円となる。経済産業省『クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)の概要』