ホンダやBMWなど自動車メーカー7社、北米でEV用高出力充電網を構築する合弁会社設立へ
ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター、BMWグループ、ゼネラルモーターズ、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツグループ、ステランティスN.V.の計7社は7月26日(現地時間)、米国とカナダでEV用高出力充電網を新たに構築する合弁会社の設立に合意した。関係当局の承認を経て年内の会社設立を目指す。
米国では、2030年にはEVの販売比率が50%を超えると見られており、EVの普及拡大には、信頼性の高い充電インフラの整備が課題。
7社が新たに設立する合弁会社は、2024年の夏に米国で最初の充電ステーションを開設し、大都市圏や主要幹線道路沿いから順次充電網を拡大。ステーション内には高出力のDC充電器を複数設置し、充電規格であるCCS(※1)やNACS(※2)に対応した、あらゆる自動車メーカーのEVが充電可能となる。消費電力は、環境に配慮し再生可能エネルギーのみでまかなう予定。
充電ステーションはユーザーにとって利便性の高い場所に設置される。各ステーションには、日除けの屋根やトイレを設置し、飲食や物販サービスを提供するほか、より充実したサービスを提供するフラッグシップ型の充電ステーションも一部展開する。
充電ステーションの予約や決済などは、合弁会社に参画する自動車メーカーの車載システムやアプリを通じてシームレスに利用できるほか、プラグ&チャージ(※3)技術も活用する。米国とカナダで3万基以上の設置を目指す。
※1:Combined Charging System
※2:North American Charging Standard
※3:車両に充電ケーブルのプラグを差し込むだけで、自動で認証・充電・課金が行われる機能