OKIエンジニアリング、自動車部品・車載機器向け「加温耐水自動サイクル試験サービス」を開始

同サービスは、車外部・エンジンルームの高温環境を想定した耐水試験のニーズに対応するもの。

近年、LiDARセンサー（※1）やカメラ、ミリ波レーダー（※2）などを搭載した車載機器を車外部に露出して装着・装填するケースや、各種ECU（電子制御ユニット）をエンジンルーム内に設置したり、車載機器をエンジンに直載したりするケースが増えている。

それらの機器は、外気温やエンジンが発する熱の影響で高温になった状態で雨や水しぶきを受けるため、高温環境下での耐水性が求められる。

より実環境に近い高温環境下で稼働中の機器の耐水試験を実施したい、温度差によって発生する異種材料間の隙間からの浸水による電気的な不具合や腐食などの発生を確認したい、という要望に応えるため、同社は、1台で加温と耐水試験を連続通電しながら自動的に行う独自仕様の試験機を導入した。

従来の耐水試験機ではできなかった中断のない連続稼働による「加温耐水自動サイクル試験サービス」の提供を開始。同社発表によると、加温状態で耐水サイクル試験を自動で実施できるサービスは、国内受託試験業界で初めてとなる（2023年8月時点、OEG調べ）。

価格は個別見積もり。耐水試験の新メニューとして開始し、耐水試験全体で2023年度に6,000万円の売り上げを目指す。

※1：LiDARセンサー
光を使用し距離測定などを行うセンサー

※2：ミリ波レーダー
ミリ波帯（波長：1mm～10mm）の電波を使って過酷な環境下でも対象物との距離、角度、および速度を正確に測定することが可能なレーダー