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三重県桑名市でレベル2の自動運転EVバス実証実験。公道ルートと駐車場ルートを走行

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三重県桑名市でレベル2の自動運転EVバス実証実験。公道ルートと駐車場ルートを走行

三重県桑名市と三重交通ら8社は11月下旬から、桑名市内の公道と駐車場内で自動運転EVバスの実証実験を行う。

同実証は桑名市での少子・高齢化に伴う運転手不足への対応や交通に起因する環境負荷などの課題解消に向けた取り組みとして、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金を利用して行われる。

三重交通、長島観光開発、アイサンテクノロジー、A-Drive、ティアフォー、三菱電機、損害保険ジャパン、KDDIの8社が同事業に参画。公道における高精度3次元地図やGNSS等の各種センサーを活用した自律走行技術の検証、自動走行レベル4を念頭に入れた運用体制の実証、観光都市における自動運転サービスのあり方としてのアクセスの利便性向上による経済効果や交通渋滞緩和の可能性の検証を行う。

走行ルートは、公道ルートでは市内のレジャー施設「ナガシマスパーランド」から「なばなの里」までの約15キロメートルを往復し、駐車場ルートではナガシマスパーランド駐車場内の約2キロメートルを往復する。自動運転SAEレベルは乗車するオペレーターが必要に応じて手動操作するレベル2。

車両は、公道ルートはティアフォー製の自動運転EVバス「Minibus」を使用。実証実験中の試乗枠は13人、速度上限は時速40キロメートルで走行する。駐車場ルートではタジマ製の車両「GSM8」を自動運転対応車両に改造した車両を用い、試乗枠を7人、速度上限は時速19キロメートルで走行する。

公道ルートで使用する車両「Minibus」
駐車場ルートで使用する車両「GSM8」

今回の実証実験では、三菱電機が提供する運行管制システムを使って車両の配車・運行管理を行う。利用者の利便性向上のため、バス乗り場に固定型デマンド端末を設置し利用者の乗車申込を受け付ける。将来的な社会実装を見据え、三重交通が運行管制システムを利用して遠隔から運行状況を監視することで、安全運行をサポートする。

走行ルートと固定型デマンド端末

期間は12月下旬まで。

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