自動運転EV「MiCa」、神戸市須磨海岸の公道をレベル4相当で走行。自動運転率は99.3％

MiCaは、自動運転レベル4に対応可能なエストニア・Auve Tech（オーブ・テック）社製の自動運転EV。車両に搭載したLiDARセンサーで経路上の障害物を検知した場合に、事前に設定した範囲内で、障害物を自動で回避できる機能を備えている。

ボードリーは神戸市からの委託を受け、9月23日から29日にかけて、神戸市須磨区の須磨海岸周辺においてMiCaの一般市民向け体験乗車会を実施。須磨海岸の敷地内の片道1.2km（往復2.4km）のルートにバス停を3カ所設け、1日に24便（※1）を運行した。期間中、累計1,079人が乗車して、観光などの移動手段として利用された。

今回は、案内などの役割を担う係員1人を車内に配置。神戸市の管理用道路で自転車・歩行者も通行する歩車混在の交通環境だったが、自動での障害物回避は1往復当たり平均約5回行われ、期間中の自動運転率（※2）は99.3％となった。

歩車混在空間でMiCaの実証運行を行ったのは国内で初めて（※3）。係員が操作することなく、スムーズに障害物を回避することができ、公道での自動運転レベル4の運行に向けた大きな一歩となったと同社は述べている。

※1：9月23日は関係者向け乗車会の実施や充電機材の都合により一部運休
※2：走行ルートにおける自動運転の割合
※3：同社調べ（2023年10月4日時点）