コスモエネルギー開発、テキサス州に米国子会社設立。リチウム資源開発事業に新規参入へ
コスモエネルギー開発は10月16日、米国のリチウム資源開発事業への新規参入を目指し、米国法人「Cosmo E&P USA」を設立した。
リチウムは、今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)の車載用蓄電池に使用されるほか、再エネの主力電源化のために必要な電力の需給調整に使われる蓄電池等の定置用蓄電池としての使用等、今後の需要増加が見込まれている。
リチウム資源開発事業は地下かん水からリチウム回収を行うため、コスモエネルギー開発が長年培ってきた地下評価技術や掘削技術を活用できるとし、資源の安定的な供給を目指す。
既存リチウム資源開発は環境への負荷が大きい手法が多い中、地下かん水から直接リチウムを回収する直接リチウム抽出法など、環境に配慮した手法が開発されている。同手法は、従来の天日濃縮法と比べ、濃縮工程を経ないことから短期間でリチウムを生産でき、また広大な蒸発池を必要としないことから環境負荷が低いとされている。
米国子会社は、テキサス州ヒューストンに本社を置き、米国でのリチウム資源開発の事業化に向けて調査を進め、直接リチウム抽出法の採用を検討していく。